三千世界

中田英寿現役引退

W杯が始まってからと言うもの、いまひとつブログを更新するモティヴェーションが（W杯を見るのに夢中で）あがらなかったけれども。今日だけは書いて見ることにした。

日本代表の中田英寿選手が現役引退を表明したらしい。

nakata.netの記事を読み、そしてブラジル戦後の中田選手の姿を思い出して、ちょっと涙が出た。ブラジル戦の後に中田選手が見せたあんな涙を、私はこれから先の長い人生の中、流すことはあるのだろうか。どれほど目にすることがあるだろうか。
「人生とは旅であり、旅とは人生である」と中田選手は語っているが、私は親しみ慣れた“故郷”から旅立つ時に、その別れに涙できるほどの様々な感情-それは寂しさや哀しさを含みながらも、どこか温かくて優しいのだろうか-を抱くことが出来るのだろうか。その答えはきっと中田選手のプレーに凝縮され、内包されているのだろう。そして私はもうそれを分かっているはずだ。

きっと日本中に同じような文章を書く人はたくさんいると思う。私はひねくれ者で、「わざわざ他人と同じことをしたくない」なんて考えてしまうこともよくある、そんな人間だ。それでも今日のこの記事は、どんなに陳腐でも良いから書いておこうと思った。時間が流れ、今このときの感情を忘れてしまったとしても、この記事を読み返すことで、せめて記録くらいは思い起こせるように。

CL決勝 F.C.Barcelona v.s. Arcenal

…なんか最近サッカーブログみたいだ。

開始してからアーセナルが予想以上にちゃんとボールを保持できているので、こりゃあ面白い試合になりそうと思ってたら、ロナウジーニョ→エトーのキラーパス炸裂でレーマンがレッドカード。あの時レーマンは何を考えたのだろうか?バルサに先制されたら負けるという思いが強すぎたのだろうか。普通に考えたらバルサ相手に前半早々10対11になる方がよっぽど危機的状況なわけだが、こんな試合で一発レッドはあるまいと高を括ってたんだろうかねぇ（まあこれは私の感想で、やったファウルは一発レッドが妥当だけど、CL決勝のこの時間帯に一発レッドは出ないんじゃねーのかとちょっとだけ期待してしまった）。
結局のところレーマンはあっさり退場で、それからはバルサがやりたい放題だったが、そんな中でも何度か決定機を作り出したアーセナルはすごかった。ただ、アンリが最後のところで決め切れなかったのが、敗因と言えば敗因だろうか。
逆にバルサの方はラーション先生の2アシスト!!でキッチリ最後には勝ち越し。しかも、焦ることなくじっくりとポゼッションしてからラインの細かい隙を突く攻撃には脱帽である。世界一美しいフットボールチームの面目躍如といったところである。

それにしても良い試合だったと思う。何回叫んだことか（試合中に飲みすぎたのも原因）。

蛇足。前半すぐのアンリのトラップ（足裏で浮き玉をスペースに落とす）からのシュートとエトーのポストを叩いた反転（DFを背負いながら右に行くぞ手で強烈にアピって、パスがきたら左に反転）からのシュートの二つはすっごく参考になった。今度練習してみよっと。

日本v.s.スコットランド 感想

総合的に。
W杯前国内最後の代表戦。スコットランドがどん引きだったために結局スコアレスドローに終わった。まあ、スコットランドとしては、W杯にも出ないのにわざわざ極東の島国までやってきたんだから、しょぼいカップ戦とはいえ一応1位の賞金は頂いときますか、ってな感じだろう。ブルガリアを5-1というとんでもなスコアでボコっただけに、この試合は引き分け以下で良いかということだったんだと思う。そして、そのゲームプラン通りになったわけだ。

アジアの中堅国でもどん引きで守りまくれば、そうそう点は取れなくなる。それをW杯には出ないとはいえ、ヨーロッパの古豪であるスコットランドが実行すれば、決定力不足が叫ばれて久しい日本代表がそうそう点を取れるもんではない。ただ、もう少しだけ運がよければ点は入っただろうし、もしかしたらそれを機に3点差勝利すら勝ち得たかもしれない。それくらいの機能性は見えた試合だった。

前半、横パスばっかりで、なかなか攻撃を展開できず、結局ぐずぐずしている間にボールを掻っ攫われてハイクロスでピンチ（それほどでもなかったけど）という展開だったが、加地様のスーパーミドルで一気に局面が打開された。いやー、あのミドルは凄かった。左足であんなの打てるんだ。あれが決まってたら加地様祭りが起こるところだが、そこはしっかりポストに当てるあたりも弁えていらっしゃる。その後は小野のPA内でのスーパープレイも飛び出したりと、そこそこ面白い展開もあった。
後半は、巻、佐藤を入れて3トップにしたものの、いまひとつ機能せず。遠藤の存在の偉大さを知った。簡単にボールを散らす人間がやっぱ必要なんだろうね。

思ったこと。
どん引きの相手にはミドルシュートが定石だけど、どうも最近の日本代表でミドルをぶち込みそうなのは中村くらいしか思い浮かばない。そもそもシュート自体もあまり夢のあるものが少ない。シュートモーションがでかすぎて単調なのがたぶん原因だろう。こうタイミングを外すような、トントーンって感じで撃つようなのが無いんだよな。

以下個人評。
久保：まるっきり目立たず。
玉田：この前も思ったけど、結構守備も頑張るんだなあ。ただ、前回ほど目立たず（結構良かったとは思うが）。Fw陣全員に共通することだが。
巻：アピールできず。
佐藤：同上。
小笠原：無能が!球離れが遅いんだよ。持ちすぎだし。ただ、前回よりは守備を真面目にやってた（サボってもいるけど）。
小野：確かに上手いね。決定的なあのシーンは決めたら髪だったんだけど。前ほど守備はサボってなかった。とはいえ、マークが甘いと思うときはやっぱり多い。
遠藤：攻守に存在感。福西とコンビだと前に行きやすいのか?
福西：あんまり動き回ってないように見えるのにちゃんと守備をやってる。サイドにCBが引き出された時のカヴァーもしっかり。
加地：すげえぇぇエー!ミドルシュートすげぇぇぇぇーーーー!ただ、その他のプレーは低調。
三都主：守備機会が少なかったおかげでアラが目立たず。攻撃面ではPAに入れる縦パスがなかなか。突破はやめれ。
中澤：良かった。怪我は痛そう。
宮本：ファンタジックプレーが出ず。
坪井：中澤の穴を完璧に埋める。若干蹴りだしすぎか?
川口：珍しくハイボール処理が無難。でもハラハラするけどね。

レフェリーの威を借るシマウマ

ユヴェントス幹部による審判への不正行為疑惑が明るみに!

まあ、正直なところ、とうとうバレたか、というか今までなんで捜査の手が伸びなかったのか、ってくらいで別段驚くことではない。

私が欧州サッカーを初めて見たのは'97-'98シーズンのセリエAである。ちょうど、ロナウドがインテルにやってきて、デルピエロが全盛期を迎えていた頃で、インテルv.s.ユーヴェという構図だった。確か優勝を争う直接対決（どっちのホームゲームか忘れた。たぶんサンシーロだったと思うが、両チームとも1stユニを着ていたような記憶があるので定かではない）で、それぞれのエース（ロナウドとデルピエロね）がPAで倒され、インテルにはPKが与えられず、ユーヴェには与えられた。結局パリューカがスーパーセーブしたため得点には至らなかったはずだが、インテルの選手の猛抗議っぷりは印象的だった。試合はデルピエロがデルピエロゾーンで敵DFを完全に置き去りにする切り返しで見事なゴールを叩き込みユーヴェが勝利した。そしてそのシーズン、ユーヴェはスクデットを獲得。この頃の私はユーヴェファンだった（因みに、私はこの当時からデルピエロと2トップを組んでいたF・インザーギのファンであり、現在も彼のファンである。ゆえに現在のフェイヴァリットチームはミランだ）ので、PKの問題もラッキーな判定くらいにしか考えていなかった。

現在。赤貧学生にスカパーなんて設備は在ろうはずも無く、最近は長らくセリエAの試合をほとんど見ていないわけだが、'97-'98シーズンからすでに存在したユヴェントスびいきのジャッジは近年ではさらに騒がれるようになっていた。ファールにおけるデータがそれを肯定し、現実世界においてもその存在が認められるのは時間の問題だとは思っていたが、とうとう、いや、ようやくである。

スポーツの世界には不正はつきものなのかもしれないが、悲しい話である。今回の場合、プレーをする選手達には責任がないだけに特に。そういう意味でもこういった不正は徹底的に糾弾して欲しいものである。ついでにアジアのおかしな国も調べてよね（ACLはどう考えてもおかしな大会だと思う）。
イタリアサッカーはただでさえ、危機的状況と言われているだけに、抜本改革がされて欲しいね。初めて見るようになったリーグというのはやはり、少なからず思い入れがあるもんだから。

それにしてもどこぞのインテリスタが鬼の首を取ったように騒ぎそうだなあ。しまうま狩りとか言ってww

日本v.s.ブルガリア 感想

久しぶりに代表戦の感想を書いてみようと思う。ついでに、そろそろ今年度のブログ活動も本格化していきたいところ。本は色々と読んでいるし、感想を書きたいという意気込みもあるので（どうもそれがキーをタイプするというところまで繋がっていかない状況だけど）、頑張っていきたいね。

閑話休題。今日の試合は負けはしたものの、内容は悪くなかったと思う。印象としては、結構ボコったなあ、ってくらいで。それでいて1点しか決まらなかったのは、またぞろ決定力不足と嘆かれるわけで、まあ確かにそれはそうだとも思うが、私個人の感想としては、そのうち何とかなるんじゃない、ってくらいなもので、フィニッシュに至る過程が真っ当であればそれで良いと思う。

ブルガリア代表は最近の対戦チームとしては、かなり真面目な部類に入るんじゃないかと思った。試合の運び方が、ちゃんと勝負を意識した風だったから。ただ、そんな相手に対してボコったイメージが出来るほど、日本は良かった。

1点目の失点シーンは立ち上がりの不安定なところをズバっと突いた感じ。村井が上がった後の広大なスペースを上手く使って。最後の飛び込み自体も素晴らしく、まあどうしようもなかったとまでは言わないが、ある程度仕方のない失点かとは思う。立ち上がりのポジショニングバランスが狂ったところは修正の必要ありだとは思うけどね。
同点シーンは、結構美しい展開からのゴールだった。右サイドの加地がマイナスのクロスを蹴った時は「コイツどこ見てんだ!?」と思ったが、後ろから走りこんだ三都主にどんぴしゃだったので、驚かされた。その前の加地へとボールが渡る展開も良かったし、三都主のシュートをゴールに結びつけた巻の動きも良かった。
2点目の失点シーンは･･･うーん、あれは取れないもんかね。GKの動きは良く分からんのでなんとも言えないけど、宮本か川口のどちらかがなんとかすべきだったのでは。

全体的には、3-5-2だった時の方が、攻撃にダイナミズムがあって面白かった気がする。4-4-2になってから、というよりは小笠原と小野が入ってからは、全体的にスピードが落ち（守備での怠慢が原因だろう）、一撃スルーパスを狙いすぎるあまり迫力に欠けた（とはいえ、攻めの形はきちんと作っていたが）。

以下個人評。
巻：得点シーンは偶然にも助けられたシュートとは言え、あそこに飛び込むことが重要。献身的なプレスも健在で、こういう選手は一人くらい連れて行きたいと思わせるプレー。ただ、ボレーはもうちょっと練習して欲しい(西澤に習ってくれ)。
玉田：キレキレ。今日の試合で見ていて一番ワクワクした。なんかやってくれそうという期待感が抜群。つまり、それは相手からしたら最も嫌な選手ということだろう。後はネットを揺らすだけ。
佐藤：裏への飛び出しはさすが。ただ、あのトラップミスはボレーで良かったと思う。がまあ難しいよね、ああいうボール。
遠藤：慣れないポジションに四苦八苦。4-4-2になってからは、いつもの代表でのプレー。もうちょっとガンバでやってるようなプレーしても良いんじゃないのといつも思ってしまう。
阿部：フィニッシュに絡む姿勢が良かった。ボールの配給も無難で、ミスパスも少ない。が、すごく良かったかと問われると疑問符。
福西：相変わらず影武者な動き。知らない間にゴール前に顔を出している。上の二人とのポジションチェンジが非常に巧みで、その辺りが3-5-2の時の攻撃のダイナミズムを生み出したのではないだろうか。
小笠原：ピッチに立ったっけ、この人?歩きすぎ、プレスに参加しなさすぎ、インターセプトの意思無さすぎ、球離れ遅すぎ、一撃スルー狙いすぎ。そろそろレギュラーから外しても良いだろ。
小野：上手い!と思わせるシーンは確かに多いし、パス精度も高く、フィードで最も可能性を感じさせるのもこの人（次点は小笠原、遠藤だろうか）だけど、歩きすぎ。明らかに守備をサボってる。
長谷部：最後のシュートは惜しかった。ああいう動きは素晴らしいと思う。スコットランド戦は先発させて欲しい。なにより、守備の意識が高いのが良い。ただ、仲間に守備意識ゼロの癌が2人もいたせいで虚しいランに終わっていたが。
村井：クロスをテキトーに蹴りすぎ。もうちょっとイメージを持って蹴れよ、とか言ってたら怪我。あの感じだと靭帯断裂かな。痛そうで、可哀想だった。ついでに左のバックアップがいなくなって、どうすんのよって感じである。中田浩二にはまさにタナボタ。
三都主：今日は取り立てて悪い部分が目立たず。それだけ日本が押していたのだろう。攻撃の方はなかなか。ただ、ドリブル突破は止めておけ。期待感マイナス。
加地：加地様のクロスはワールドクラス!とにかくクロスに夢がある。精度が高いというよりは、夢があると表現したい。フィニッシュのイメージがクロスの受け手とシンクロしている感じ。ええーそんなクロスダメだｒ…うおー!!!みたいな。もうちょっと日本は右サイドから攻めても良かろうかと。
中澤：最近絶不調だそうだが、今日はまあ普通。特に問題なし。
宮本：ファンタジスター!!華麗にヘディングシュートを叩き込んだかと思った。ありえないパスミスは相変わらずだし、2点目の失点の際のスルーも見事。こうまで醜態を晒してもレギュラー安泰とは、FW陣からしたら羨ましい話だろう。
田中：無難。天才的凡庸さである。
川口：そろそろ土肥に替えようぜ、ジーコ。ハイボールの処理がダメなのはデフォルトだが、まさか判断まで遅くなっているとは。とりあえず、Jリーグの土肥見たら川口の必要性など皆無だと理解できる。

とりあえず、土曜日の試合が楽しみだ。

きょうのできごと -Life is many many "today"-

ライブに行ったらあまりの素晴らしさに満足しきってしまい、ブログ更新途絶!まあそういうことにしといて。

相変わらずの大学生たる私にも新しい季節が訪れたわけで、ようやく新しいリズムにも馴染みつつある今日この頃。そろそろ春先特有のアップテンポに落ち着きを与え、新緑の季節に向けて緩やかでも良いからもう少し文化的なメロディを混ぜていきたいところ…

きょうのできごと / 行定勲

田中麗奈、妻夫木聡主演。映画を見た理由は舞台が我が家のすぐ傍だからというだけのこと。びっくりするほど馴染みのある風景が出てきて吃驚した。「おお、出町柳の駅やん！」みたいなね。内容はまさにタイトル通りの“きょうのできごと”を綴ったもの。京都で暮らし始めた大学院生、壁に挟まった男、漂着したクジラ、それを見つけた女子高生、大学院生の友人達、彼女、すれ違う恋人たち、野次馬…様々な日常と、それを織り成す人々。偶然と必然の連続、人と人の繋がり。淡々と流れれて行く映像の中にあるのは、ただただ今日である。
オシャレ系の映画なのかな?あまり深く考えずにかるーく見れる上に、良い意味でも悪い意味でも心動かされるようなシーンもないので、知らない間に見終わってるって感じの映画。α波とかそんな感じの?

いよいよあと1日

vol.24 ICE PICK / Please, Mr. Lostman

『あの好きだった映画は　今になって流行りだした
懐かしくて嬉しくて　きっと寂しくもなるはずさ』

1997年リリース『Please, Mr, Lostman』から。テーマのギターとベースのユニゾンがカッコイイ。過去を振り返るときには、哀しみが常に付随する。流れゆく時間の中で、変わっていく世界を流離う･･･まるで迷子のように。

vol.25 I know you / ペナルティーライフ

『いつか君が捨てた　前人未到の宝島へのチケットは
ちゃんと拾っておいたんだ　だって嘘みたいなことも
君なら叶えそうだぜ』

2003年リリース『ペナルティーライフ』から。明るいアップテンポ。“I know you!”＝“僕はキミのことを知ってるぜ”。この一言にありったけの愛を込める。“I know you!”＝“僕が一番キミのことを分かってるんだ!”

vol.26 GOOD DREAMS / GOOD DREAMS

『枯れそうな僕の声　キミ以外の誰がわかる
使い切ったはずの涙　キミのために少し残っていた』

2004年リリース『GOOD DREAMS』から。表題曲＝名曲をこのアルバムでも証明。どんなに挫けそうでも諦めない。強い意志こそが夢の実現への第一歩。踏み出して行こう、光に向かって。

vol.27 TRIP DANCER / Please, Mr. Lostman

『僕の振り回す手が 空に届いて
あの星を盗み出せたら 何か変わるのか』

1997年リリース『Please, Mr, Lostman』から。曲の随所に現れるアクセントの音（ギターとかピアノとか）が良い。引用した「僕の振り回す手が空に届いて」のフレーズが最高。現実世界に確実に存在する汚濁、諦念、退廃、そして何よりそれをどうすることも出来ない自分…それ痛感しながら、ピロウズは語りかける。「キミの立つ足元も頂上なんだ」、何も出来ない自分こそが、何でも出来る存在なのだと。

ライブまであと1週間

vol.21 Tiny Boat / TURN BACK

『あなたは特別で　他の誰とも違う
不思議だね　出会うことが決まってたみたいに』

セルフカヴァーアルバム『TURN BACK』から。シングルVer.からは随分感じが変わっている。このアルバムVer.の方がロック色が強い。優しい音色ので紡ぐ、穏やかな愛の歌。まるでウェディングソング。

vol.22 Please, Mr. Lostman / Please, Mr. Lostman

『ねじ曲がった時代なんて関係ない 僕らは出会った』

1997年リリース『Please, Mr. Lostman』の表題曲。表題曲は全て名曲のthe pillows。この曲も、その例に漏れず素晴らしい。第三期ピロウズの最初のアルバムを象徴するかのような、シンプルで力強い曲。枯れても、朽ちても、忘れられても、そこに咲く星が輝けば良い。

vol.23 HYBRID　RAINBOW / LITTLE BUSTERS

『Can you feel? Can you feel that hybrid rainbow?
ここは途中なんだって信じたい』

1998年リリース『LITTLE BUSTERS』より。私の中のベスト10に入る名曲。Aメロからショックを受けるメロディ。重厚なサビで一気に駆け上っていく。こんなもんじゃない、ここはまだ通過点なんだ。迫りくる焦燥と闘いながら、それでも明日を見据えていく。誰からか与えられるのではなく、自分自身で勝ち取ってみせよう、不安と希望がゴチャゴチャに混ざり合ったあの遠い虹を目指して。

まだまだ続くピロウズ祭り

vol.15 Patricia / LITTLE BUSTERS

『涙こらえてた僕のかわりに　泣き出してくれたあの時から
歩きづらいほど風の強い日も　キミとなら全部幸せ』

1996年リリースのシングル『TINY BOAT』のカップリングとしても収録されている。『LITTLE BUSTERS』版とは全然違う風味の曲なので一聴の価値あり（テンポも違えば、音も全然違う）。これもまた私の中のベスト10に入る、“笑顔”っていう言葉を思い出す、ライトでポップな曲だ。“キミとならなぜか幸せ　二人ならいつも幸せ”なんて。手を取り合って踊りだしそうじゃない?

vol.16 Funny Bunny / HAPPY BIVOUAC

『君の夢が叶うのは　誰かのおかげじゃないぜ
風の強い日を　選んで走ってきた』

これまた私の中のベスト10に入る大好きな曲。とにかくサビのフレーズが良い!全ての人に勇気を与える。真っ直ぐ前を見ろ、しっかりと大地を踏みしめろ。可能性は無限大、地面は360度。

vol.17 キミと僕とお月様 / TURN BACK

『前にもこんなことは何度かあったなあ　同じものを見てるのに
僕とみんなとじゃ感じ方もちがう　ちがう　ちがう　ちがう』

2004年リリースのセルフカヴァー『TURN BACK』から。1991年リリースのシングル『雨に唄えば』のカップリングだったみたいだけど、私はこちらは聴いたことがないのでなんとも。間奏後の盛り上がっていくところを聴くとジーンとくる。↑のフレーズも素晴らしい。

vol.18 ロボットマン / Thank you, my twilight

『感情なんて捨てたんだ　静かに眠りたい　けど変だひとりでに
涙がつたって　頬を濡らすんだ　ロボットのような冷たい僕の』

2002年リリース『Thank you, my twilight』から。ヘヴィな音使い。ロック。切ないまでに不器用で、悲しいまでに一途で。激情を押し殺してクールに振舞う、でも涙は止まってくれない。格好悪いはずなのに、憧れずにはいられない。

vol.19 確かめに行こう / RUNNERS HIGH

『裸足のまんまで　人ごみは歩けなくなって　
靴を履いてちょっと　跳ねてみたって　たかがこんなもんさ』

1999年リリースのアルバム『RUNNERS HIGH』から。単調なコード進行にもかかわらず、聴かせる曲である。Aメロで溜め込んだパワーをスムーズにサビで昇華していく。時間は立ち止まることなく流れゆき、決して一所にはいられない。そんな中で変わってゆくもの、それでも変わらないもの、それぞれをかみ締めながら、前を向く。

vol.20 屋上に昇って / LIVING FIELD

『Ah もしも僕が王様になっても　誰もが望む世界は創れないよ』

1995年リリース『LIVING FIELD』の10曲目。このアルバムで多用されているアコースティックギター（ジャズギターかもしれない）がきいているバラード。↑に引用したフレーズが全てを物語る。分かり合えないこの世界で、とりあえず屋上に昇ってみた。けれども空はまだまだ上にあった。“なんとなく”が“いつかきっと”に変わっていく、そんな瞬間。

ピロウズ祭り第4弾

ピロウズ祭りどんどん行くぞー!

vol.11 NINNY / Anoter mornig, Another pillows DISC1

『NINNY 本当は涙も声も出さず NINNY 泣いていたね』

2002年リリースの二枚組みアルバム『Anoter mornig, Another pillows』のDISC1の9曲目。しっとりとしたスローバラード、でも音はヘヴィ。このテンポの曲にしばしば使われるミュートした弦でリズムを取るような音（ジャマイカン・ルンバとかで使われてるヤツかも･･･良く分からん）が特徴的。いわゆる失恋ソングなわけだが、湿っぽくなく、大人の世界を垣間見せる、そんな色気。

vol.12 ターミナル・ヘヴンズ・ロック / ペナルティーライフ

『Terminal Heaven's Rock!　加速して行く人類に祝福を!
Terminal Heaven's Rock!　死に損ねたロッカーに冥福を!』

2003年リリース『ペナルティーライフ』の4曲目。タイトルに“ロック”と冠されている通りロック。シビレるカッコよさ。ショックでビリビリ。ハジケたヴォーカルに明るいアップテンポの曲調が絶妙。AメロからBメロ、Bメロからサビにって感じの音の加重っぷりもステキ。くだらない一切をゴミ箱に投げ捨てろ!

vol.13 サードアイ / MY FOOT

『空席はいつだって僕らを待ってる　三番目の目が場所を知ってる』

2006年リリースのアルバム『MY FOOT』から。ギターのテーマから始まって、それにドラム、ベースのリズム隊が一気に音を重ねる入りがカッコイイ。途中、ベースとギターが追いかけあうところもゾクゾクくる。風切り音さえ聞こえてきそうなまでのこの疾走感!

vol.14 バビロン 天使の詩 / Thank you, my twilight

『雲が邪魔したって怯まないぜ　吹き飛ばしてみせる
熱くて吐き出した愛も　いつかきっと飲み干せるさ』

2002年リリース『Thank you, my twilight』から。タイトルは映画『ベルリン 天使の詩』から取ったのだろうか?とはいえ内容は全然違うが（まあバビロンとベルリンじゃ大違いだから当然か）。アップテンポのロック。どんな絶望が襲い掛かろうとも、決して飛ぶことをやめやしない。